漢方薬のエビデンスって?

今日も、激しく雨が降ったり、晴れたりと、変な天気ですね~
今日も昨日に引き続き、『漢方薬ストロング・エビデンス(元雄良治・監修、新井一郎・著、平成30年3月発行)』を読んで・・・
漢方薬は単なる使用経験だけでなく、西洋薬のようにプラセボと比較した臨床試験を実施したものもあります。プラセボについては先日のブログで書きました。
https://reiwado-ookinawa.com/2020/07/22/%e5%81%89%e5%a4%a7%e3%81%aa%e3%82%8b%e3%83%97%e3%83%a9%e3%82%bb%e3%83%9c/

『漢方薬ストロング・エビデンス』では、漢方薬でのレベルの高いエビデンスが載っています。
エビデンスについてもブログで書いています。
https://reiwado-ookinawa.com/2020/07/16/%e3%82%a8%e3%83%93%e3%83%87%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%aa%e3%81%ab%ef%bc%81%ef%bc%9f/

例えば、いわゆる『こむらがえり』、急激に起こる筋肉の痙攣(けいれん)に伴う痛みに対するお話し。
肝硬変の患者は筋痙攣を起こしやすいため、肝硬変患者に対して『芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)』を投与した群とプラセボ投与群とで筋痙攣の発生回数を比較した臨床試験を行っています。その結果、『芍薬甘草湯』を投与した方がプラセボに比較して筋痙攣の発生回数に「有意な改善」が認められました。
「有意な改善」とは、統計解析の処理をして意味のある改善だったと言うことです。

この『こむらがえり』は、激しい運動時、熱中症で脱水症状になっている時、あるいは冷えなどで血の巡りが悪い時などに起こります。補気と補血の作用がある『芍薬甘草湯』は、幅広い状況での『こむらがえり』に有効という症例報告は多々あるでしょう。ですが、幅広くは臨床試験をやっていないようです。

また、東日本大震災による『心的外傷後ストレス(POST : post traumatic stress disorder)』に対して『柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)』の投与群と投与していない群とで比較した臨床試験もあります。その結果、いくつもの心理検査や自他覚症状で『柴胡桂枝乾姜湯』投与群は投与していない群と比較して「有意な改善」が認められました。

『柴胡桂枝乾姜湯』は、首から上が発汗していて、仕事を一生懸命に頑張る方のストレス性疾患、不眠や肩こり等に良く効きますが、幅広いストレス性疾患の改善に対する臨床試験はないようです。

当店の『芍薬甘草湯』4日分12包入り(左)、
『柴胡桂乾姜湯』の個別包装(中)と外箱(左)

漢方薬でレベルの高い臨床試験を実施して、エビデンスがはっきりしているものがいくつもあります。ですが、まだまだ少ないという感じがします。臨床試験では、西洋医学でいう病名などで対象患者を選んでいますが、漢方薬を使用する場合の体質、病状などの『証』をきちんと診ているかは曖昧にも思われます。

まだまだ課題は多いようです。漢方薬を適切に使うことが重要です。そして、質の高い臨床試験の実施も含めて、漢方薬はもっともっと評価されると思っています
漢方薬の世界は奥が深いです!

ご関心がある方、ご質問がある方は、是非ご連絡ください!
✉️  reiwado@ookinawa.co.jp
☎️ 045-717-6555

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